ミドルウォレット 作り方
MIDDLE WALLET 01 制作手順
※画像は左から順になっています。クリックすると拡大。
・下準備
パーツを全て切り出したら、フラップパーツ以外のトコ面を全て処理しましょう。
トコ面の処理が完了したら、後で磨くことが出来なくなる部分のコバを処理しましょう。
・フラップの制作
1.トコ面を荒らします。
2.ボンドで接着します。※この際にヤットコ等で圧着しましょう。
3.裏張りのあまり部分を裁断しましょう。
1.あくまで一例ですが写真のように穴あけをすると作業がしやすいです。
2.この場合、最初に縫う個所は写真を参考にして下さい。この時点で縫わない部分は本体に取り付ける際に縫い上げる部分です。
1.コバを整えフチを落とします。
2.800番程度のヤスリで磨き、コバ処理剤で磨きましょう。※縫い合わせた所だけではなく全体を処理します。
1.フラップに空けた穴を目安にヤスリで荒らします。
2.本体にフラップを当てて取り付ける位置を決め、4か所に印を付けます。
3.印を目安にヤスリで荒らしましょう。
4.ボンドで接着します。
1.前もって空けてあった穴に沿って菱ギリで穴を空けていきます。
2.縫い上げましょう。
1.本体裏張りを接着します。
2.フラップを閉じた状態にして、鉄筆等でホックを付ける位置に印を付けましょう。
3.ジャンパーホック大のオスを取り付けます。
・カードケースの制作
1-2.本体Bの補助線を使い、革に印をつけます。
3.菱ギリ等で縫い穴を空けましょう。※カードケースやコインケースを正確に縫い合わせるための起点となります。
1.カードケースAの補助線に穴を空けます。※フチから3㎜程度の所。
2-3.トコ面に印を付けます。※写真では分かりにくかった為、黒ペンで印を付けてあります。
4-5.線引き用パーツの左右を先ほど付けた印に合わせ丸ギリ等で線をけがきましょう。
1.取り付ける位置を決めたらクリップで固定します。※位置を決める際は、本体Bに予め空けておいた起点の穴とずれがないようにしましょう。
2.縫い穴を空け、縫い上げましょう。
1-2.カードケースAの補助線に穴を空けておき、革に印をつけましょう。印を付けるのは上段の部分だけで良いです。
3.接着する部分を予めヤスリで荒らしておきましょう。
ここでちょっと豆知識と言うか補足です。使わない補助線も多いかと思いますが、人それぞれ制作手順があると思いますので、補助線がなるべく多くなるようにしています。お役立ていただけたら幸いです。
1.カードケースBを張り合わせましょう。※ステッチングルーバーや革漉きで糸目を沈ませるとカード出し入れの際に引っかからなくなります。
2-3.縫い穴を空けます。
4.縫い合わせましょう。
2段目も上記手順で縫い合わせてください。
1.カードケースCを張り合わせます。
2.張り合わせた際にはみ出ている所をヤスリや革包丁で整えておきましょう。※カードケースCは貼り合わせ時の厚みを考慮して少し大きめに作られています。
3.段差部分はしっかりとまたぐようにしておきましょう。
4.縫い終わったら、縫い合わせた部分のコバを処理しておきましょう。
1.本体Bにボンドで接着します。
2.縫い穴を空けます。※本体Bに貫通しないようにして下さい。
3.縫い上げます。
4.コバを処理しましょう。
・コインケースの制作
1.コインケースAのトコ面に印を付けます。
2.線引き用パーツを印に合わせけがきます。
3.印を付けた場所に菱ギリ等で予め穴を空けておきます。
お好みでホックを取り付けましょう。
写真のホックはフィオッキ製バネホックです。
ホックを付けなくても作品は作れます。癖がつけば基本的に小銭は落ちにくくなりますので、どちらでも大丈夫です。
1-2.コインケースAとBを張り合わせ縫いましょう。
3-4.縫い合わせた所のコバを処理しましょう。
1-4.本体Bとコインケースを縫い合わせる位置を決めます。予め空けてある穴に縫い針を刺して位置を合わせると正確に行うことができます。
位置が決まったらクリップで固定しましょう。
1.縫い穴を空けます。
2.縫い合わせましょう。
1-2.コインケースCとマチを張り合わせます。
3-4.縫い合わせましょう。
1.縫い合わせた部分のコバを処理し、マチに折り目を付けます。
2.コインケースAに接着します。
3-4.縫い穴を空けます。4枚目の写真のように一番下の穴が揃うようにしましょう。
1.下部を接着します。
2.写真のように縫い穴を空けます。本体Bに貫通しないようにしましょう。
3-4.縫い上げます。その後、コインケースのコバを処理しましょう。
・全体の縫い合わせと仕上げ
1.本体AとBを接着します。こちらのウォレットは折り曲げた際の内径差を計算して作られているので、本体Bのパーツの方が短く作られています。角を合わせながら折り曲げるような形で接着します。
接着面をしっかりとヤスリ等で荒らしておかないと剥がれやすいので怠らないようにしましょう。左右片方ずつ接着するとやりやすいです。プライヤー等で圧着することも忘れずにしましょう。
2.縫い穴を空けていきましょう。
縫い終わったら、コバを処理して完成です。